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生えてしまったカビを取り除く方法とは2022年12月31日(土)

スタッフブログ

家で掃除をしているとき、カビが気が付かないうちに生えてしまっていたなんて事はありませんでしょうか?

普段は気を付けているのに、知らぬ間にカビが生えてしまう原因は何なんでしょうか?

今回は、カビの正体や発生原因を理解しつつ、その取り除く方法をお伝えいたします。

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【目次】
1)カビってそもそもなーに?
 (1)カビ菌の種類
 (2)カビの形や大きさは?
2)カビはどのように繁殖するのでしょうか?
 (1)カビ発生の5つの要素
3)カビが発生しやすい家の中の場所は?
4)カビが発生した時の影響は?
5)カビを発生させないようにするためには
 (1)こまめな掃除を行うこと(栄養分を取り除く)
 (2)換気を行うこと(水分を取り除く)
 (3)湿度を下げる(湿度を70%以下にしてカビの繁殖を抑える) 
 (4)空気が滞留しない家具の配置にする(空気の淀みを抑え、乾燥しやすい環境づくりを)
6)カビが発生してしまった時の対処法は?
7)最後に
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1)カビってそもそもなーに?
 (1)カビ菌の種類
   カビという名称は俗称であり、キノコ、酵母と共に真菌類と呼ばれ、その真菌類は5つに大別され、目に見える種類をカビと呼んでいます。
   ①鞭毛菌類:ミズカビなど
   ②接合菌類:ケカビ、クモノスカビなど
   ③子嚢菌類:ユウロチウム、ハンゼヌラなど
   ④担子菌類:シイタケなどのキノコ
   ⑤不完全菌類:食品を汚染するカビの多くが含まれる

 (2)カビの形や大きさは?
   カビは、菌糸と胞子から成り立ちます。
   そして、菌糸は枝分かれしながら成長していき、この菌糸のあつまったもののことを菌糸体と言います。
   胞子は、様々な形を持ち、球形、楕円形、三日月形、棒状、らせん状などなどの形をとり、胞子の色がほぼカビの色となります。
   カビの大きさは、菌種により大きさも異なりますが、直径2~10マイクロメートルとなります。

2)カビはどのように繁殖するのでしょうか?
 カビの胞子は、カビの増殖に適した環境に置かれると2~3日で目に見える塊(集落)となり、1週間もするとたくさんの胞子を作り周囲に
 撒き散らします。
 つくられた胞子は、風や水、人によって他の場所に運ばれ、再び発芽し発育します。
 カビは、栄養のあるものが大好きですが、埃、人の皮膚の垢やペンキの成分ですら栄養源にして発育していきます。

 (1)カビは、5つの要素が揃うと発生します。
   ①カビ菌
   ②栄養分
   ③温度
   ④酸素
   ⑤湿度
    つまり、この5つのうちいづれか一つでも無くせばカビは発生しません。
    ですが、①のカビ菌はどこの場所であっても体外存在しますので、除去するのは難しいです。
    次に、②の栄養分ですが、こちらは小まめに掃除をしながら綺麗に保つことが大事です。
    ③の温度ですが、ほとんどのカビは10~30℃の温度環境を好みます。このため人が快適と思われる環境下ではカビが発生しやすい事も頷けます。
    ④の酸素ですが、こちらもカビ菌同様無くすことはとても困難なので、これを無くすのは至難の業です。
    最後に⑤の湿度ですが、70%以上だとカビは発育していきます。

3)カビが発生しやすい家の中の場所は?
 キッチン
 ・水廻り(キッチン・風呂・脱衣所・トイレ)
 ・収納・押し入れ
 ・布団・ベッドの下
 ・畳
 ・家具の裏側
 上記のような場所は、特に栄養分と水分が豊富な場所です。
 この中で、皆様が気を付けられるものは、「栄養」と「湿度」の2つをコントロールすることで発生を抑えることが出来るのです。

4)カビが発生した時の影響は?
 カビはすべて悪者かというとそうではありません。食品製造や医療医薬品などにも使われることもあります。
 ですが、今回のカビは、どちらかというと人に害を与えるものを指しており、アレルギーの原因になったり、食品に生えて毒物を生成し、
 摂取すると中毒症状を引き起こす事もあります。
 カビの最大の害は、衣・食・住のあらゆるものをカビさせ、ダメにしてしまう可能性があることです。
 2~3日でカビは発生し、その後約1週間で胞子を作り、他に撒き散らすことを考えると、常日頃からカビ発生の環境をつくらないことが
 未然に防ぐ策であることが分かります。
 日々の生活から意識するよう心がけていきましょう。

5)カビを発生させないようにするためには
 (1)こまめな掃除を行うこと(栄養分を取り除く)
    掃除機や粘着クリーナー等を活用して埃や食べかすなどを取り除くようにしてください。
    栄養分が少なくなり、カビの発生の抑制につながります。

 (2)換気を行うこと(水分を取り除く)
    2003年以降に作られた住宅では、24時間換気システムが備え付けられています。常に稼働して、安定的な換気を行うように心がけてください。
    それ以前の住宅に御住みの方は、強制的に換気扇を回すことや、窓を開けて換気を行うようにしてください。
    特に、マンションの北側や水廻り付近の場所は湿気がこもりやすいので要注意です。

 (3)湿度を下げる(湿度を70%以下にしてカビの繁殖を抑える)
    雨の日に窓を開けたりせず、湿気っぽいと思ったら除湿器を活用したり、エアコンの除湿を使って湿度を下げるようにしてください。
    家の中にぬれている傘を置いたり、衣服がぬれている状態で放置するとカビが発生したりしますので要注意です。

 (4)空気が滞留しない家具の配置にする(空気の淀みを抑え、乾燥しやすい環境づくりを)
    家の中で風が通りにくい家具を配置したりすると湿気が滞留しカビやすくなります。特に家具の裏側や北緯にある居室は湿度が高い傾向にあり
    相対的に湿度を下げないと家具ばかりでなく、衣服もカビてしまう可能性が高いです。
    湿度が溜まりづらい環境づくりもカビを発生させない工夫の一つです。

6)カビが発生してしまった時の対処法は?
 
 カビが発生した部分をカビキラー等のカビ取り剤を使ってカビを取り除きます。
 薬剤は、人体に良いものではないので、その際に換気扇や換気を良くしてから行うことを心がけてください。
 最後に水で洗い流してください。残ってしまうとかえって栄養分を与えることになってしまうので要注意です。
 最後に換気を行い、カビが発生しない環境を作って終了です。

7)最後に
 如何でしたでしょうか?
 カビの正体とその特性を把握し、小まめな掃除と適切な対処でカビは未然に防げます。
 万が一発生しても慌てることなくカビを除去し、次回以降からの再発防止につとめてください。

<参考文献> 東京都福祉保健局 健康安全研究センター

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/kabi/kabiqa.html

書いた人
株式会社トミス建設