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知って得する「カビ」について2023年6月30日(金)

スタッフブログ

ここ最近、梅雨明け前という事もあり、纏まった雨が降り続いていて困りますね。

 
農作物にはとても良いのでしょうが、日常の生活を行う上では、やはり雨も適度が良いですよね。
 
この時期ならではの困る事として、カビの発生がやはり困り物。
本日は、このカビの発生についてとその対策及び予防についてお話したいと思います。
 
目次
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(1)「カビ」とは
 1)カビの発生のながれ

  ①空気中のカビの胞子が物体に付着
  ②付着した物体に根を張る
  ③水分と栄養分を餌に根を成長させる
  ④その成長と共に胞子をつくる
  ⑤その胞子が空気中に漂い繁殖を繰り返す
(2)カビの種類
(3)カビの及ぼす影響
(4)カビの発生要因とその条件
(5)カビを取り除く方法
(6)カビを発生させないための予防策
(7)まとめ
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(1)「カビ」とは
 
人にとって、身体に良いものとして知られる酵母やキノコなど微生物の一群であり、真菌と呼ばれています。
 
カビは糸状に成長し、菌糸の先端から水や栄養分を吸収して伸びていきます。
そして、さらに成長した菌糸から胞子を作ります。
この胞子はカビの種類により色々な形状があります。
カビは素材に根を張り、深くまで入り込むのが特徴であり、掃除をしてカビを除去しても再度発生する可能性があります。
今現在では、約10万種が知られていますが、実際にはもっと多くのカビが存在すると言われています。

1)カビの発生のながれ

カビの発生のながれは下記の通りとなります。

①空気中のカビの胞子が物体に付着
②付着した物体に根を張る
③水分と栄養分を餌に根を成長させる
④その成長と共に胞子をつくる
⑤その胞子が空気中に漂い繁殖を繰り返す

 
 
 
(2)カビの種類
カビには、有益なカビと有害なカビがあります。
一般的に、カビは湿度が高いところのみで発生すると思われていますが、実は他の微生物が生えないくらい湿度が低いところでも生えるカビもあります。
カビの分類として、
好湿性カビ、耐乾性カビ、好乾性カビなどが存在します。
 
 
 
(3)カビの及ぼす影響
 
日本の住環境に見られるカビの中には室内でカビが生えると美観を損ねたり、カビ臭くなるだけではなく、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の原因になったり、稀に免疫力が低下した人へ感染を引き起こすことがあります。
また、カビ毒を産生する種類のカビが食品に発生し、それらを食べてしまうと健康に悪影響を及ぼす可能性やカビ自体がダニのエサにもなる得るため、衛生面での注意が必要です。
そのため、赤ちゃんや小動物がいるご家庭の方は、免疫も低いため、特に注意が必要かもしれませんね。
加えて、カビの中には腎臓や神経などに対して毒になる物質をつくるものや発ガン性のあるものもありますので、カビが生えたものは食べない方が良いことは言うまでもありません
しかし、すべてのカビが毒をつくりだす訳ではありませんので、必ず
病気なるとは限りません。
 
 
(4)カビの発生要因とその条件

カビは、一定の条件を満たすと発生します。

1)その条件とは、
① カビ菌
② 湿度(水分)
③ 栄養分
④ 酸素
上記4項の条件が揃うといつでも発生します。

カビは、1㎥の中に数個~数千個が存在すると云われています。
そのため、カビ菌を取り除くことは難しいです。

酸素も我々の生きていくための必須項目なので、取り除くことはできませんよね。
そうすると、必然的に栄養分と水分でコントロールするしかありません。
栄養分は、小まめな掃除で対応していきます。
出来れば定期的な漂白などを行うとカビの根を死滅させることが出来るので、こちらもオススメです。
一番簡単で日常で気を付けたいことは、湿度コントロールです。
一般的には、湿度が80%以上になると発生しやすいといわれており、室内の湿度が高いところでいうと、浴室、脱衣所、玄関、空気の淀む場所、日差しが当たらない場所などが該当します。
そのような場所は、換気を中心に除湿や空気の流れを作ってあげるとカビは発生しづらくなります。
 
 
 
(5)カビを取り除く方法

1)結露が原因であった場合(冷たい壁面や窓)

①カビの胞子を飛ばさないように、結露を拭き取ります。
②通気をよく、乾燥させます。
③除湿をします。
④部屋と結露面の温度差を減らします(例として断熱処理等)。

2)大量の水蒸気が原因の場合(浴室、脱衣所など)

①発生した水蒸気を外に出します。(換気)
②壁面の水滴を拭き取ります。

3)表面の汚れが原因の場合

家庭用中性洗剤や漂白剤などで汚れを取ります。

 
(6)カビを発生させないための予防策

これがカビを発生させないための簡単な予防策です。

1)掃除(栄養分を取り除く)
2)湿度を下げる(除湿する)
3)換気(通気性を高める)
4)各居室に温湿度計を置く(現状を知る)
 
4条1項でも記載しましたが、4つのカビ発生の条件のうち一つでも無くせばカビは発生しません。
そのため、難しく考えず、上記の3つの対策を行えば十分です。

(7)まとめ

カビは日常生活で切っても切れない関係です。
昨今の住宅では、昔の住宅とは異なり気密性能が高まっています。
そのため、しっかりと現状を把握し、室内の温湿度環境を保てればカビは発生しません。

 
対策も必要ですが、日ごろの予防を行えば慌てることはありません。
住宅建材でも調湿効果や菌を減退させる優れものである「しっくい」も有効です。

この漆喰は、住宅の8割を占める壁・天井に施されており、調湿効果が高く、悪い菌を減退させ、良い菌を増殖させます。
しかも、消臭効果も高く、トイレや玄関などの匂いの気になる場所にも効果を発揮するのです。

一般住宅よりも約15%湿度が下がりますし、菌を減退させる効果により洗濯物の生乾きの匂いも発生しづらくする特徴があります。
そのため、最近では防犯にもつながるとの事で、室内での衣類の乾燥を行う人も多く、この漆喰は非常に人気です。

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