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シロアリが飛んでいる!2023年7月16日(日)

スタッフブログ

ここ最近、分かったことなのですが、
外を夜歩いていると羽根がついたアリが飛んでいるように感じたため、色々調べてみるとなんと
が群れになって電灯近く飛ぶ時期という事分かりました。
てっきり、シロアリはいつも地中にいて、湿気の多いシロアリ対策を施していない家の柱を食べているのかと思っていました。
今日は、この機会にシロアリについて触れてみたいと思います。
シロアリ

【目次】

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1)シロアリとは、
2)シロアリの種類
 (1)ヤマトシロアリ
 (2)イエシロアリ
3)シロアリの天敵
4)シロアリの住宅被害
5)シロアリが生きるために必要な4つの条件
 (1)栄養となる餌
 (2)水分
 (3)適度な温度
 (4)酸素
6)シロアリ対策はどうすれば?
 (1)屋外に木材やダンボールを放置しない
 (2)風通しを良くする
 (3)水漏れや雨漏りがないか定期的にチェックする
 (4)ホームセンターなどで手に入る防除剤を散布する
7)新たな敵「アメリカカンザイシロアリ」
8)シロアリ対策について
9)結局、シロアリ対策はどうすればいいの?
10)まとめ

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1)シロアリとは、

シロアリを食い散らかされた
シロアリは、3億年も前から地球上に存在する生き物で、主に植物遺体を食べる社会性昆虫でゴキブリの仲間です。
蟻塚のほとんどはシロアリによって作られ、アリとはまったく異なる系統の昆虫ですが、アリのように女王シロアリを中心としたコロニーを形成し、コロニーには数百から数百万の個体が生息します。

 

2)シロアリの種類

日本本土に分布する種のシロアリには、日本固有の「ヤマトシロアリ」、世界最強と云われている「イエシロアリ」のような下等シロアリ(ミゾガシラシロアリ科)と「キノコシロアリ」のような沖縄以南に分布する高等シロアリがいます。
家屋に被害を与えるのは下等シロアリの「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。
その種は、木造家屋などに棲みつき、木材だけに留まらずコンクリートプラスチック動物の死骸なども食い荒らすこともあります。
しかしながら、自然界においてはセルロース(植物の細胞壁および繊維の主成分)の分解に携わる重要な働きを持つようです。

 

(1)ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは日本固有のシロアリで、枯れ木の中に巣穴を作って生活しており、巣穴は網目状になった孔の連続からなり、シロアリはその周辺を食べながら巣を広げます。場合によっては表面に木くずを積み重ねたトンネルを造ってその中を移動します。

(2)イエシロアリ

イエシロアリは、世界最強のシロアリと恐れられており、地下に穴を掘り、木くずや土でかためられた大きな巣を作ります。女王シロアリはこの中います。
この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食べるので木造家屋などでは大きな被害が発生します。
根絶は非常に難しく、巣を摘出することによって被害の進行をある程度止めることが出来ます。
イエシロアリはIUCN国際自然保護連合)により、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。
イエシロアリが最強と云われる所以は、乾燥した環境下(壁内部や天井裏、小屋裏など)であっても、水分を持ち込み木材を加害することが可能なところです。
その為、被害進行速度は早く、より広範囲に被害をもたらす可能性があるので注意が必要です。
「蟻道」には、水を運ぶための「水取り蟻道」と、餌を運ぶ「餌取り蟻道」にわけられますが、この「イエシロアリ」は水を運ぶ能力に長けているため、水取り専用の「水取り蟻道」なるものまで作成します。

 

3)シロアリの天敵

アリはシロアリにとって最も恐ろしい天敵の一つです。熱帯ではシロアリを主たる獲物としているアリも少なくありません。
日本ではオオハリアリなどがシロアリを捕食することが知られています。
その他は、昆虫、爬虫類、両生類、鳥類など実にさまざまです。
トカゲ、ヘビ、ヤモリ、カエル、ツバメ、ハエトリグモ、アシダカグモ、アリクイ、ツチブタなどです。
シロアリは、体内に鉄分やたんぱく質を多く含んでおり、栄養価が高く、敵となる生き物から好まれています。
ペットショップなどで、エサ用に売られていることもあるくらいです。

 

4)シロアリの住宅被害

住宅の被害は、住宅火災の2倍である年間3800憶円もの被害に及ぶそうです。
すごいことですね。初めて知りました。
シロアリは、2013年3月に実施された国土交通省補助事業「シロアリ被害実態調査報告書」の地域別蟻害発生率によると、シロアリによる被害は九州や四国、中国地方を中心として西日本の被害発生率が高い傾向にあるようです。
これは、言うまでもなく、シロアリが暖かく湿った場所を好むためです。

[参考サイト]国土交通省 シロアリ被害実態調査報告書「地域別蟻害発生率」
https://www.i-ecoup.com/wp-content/uploads/2015/11/shiroarireport.pdf

という事は、今までシロアリを見てこなかった地域であっても、地球温暖化につれシロアリ被害も今後気を付けなくてはいけないという事です。

 

5)シロアリが生きるために必要な4つの条件

(1)栄養となる餌

シロアリも生きていくために栄養源が必要です。倒木や堆積した落枝、落ち葉だけではなく、さまざまな木質材料、木、本、畳などもエサになります。
家屋の周りに木材などが置いてあると、そこを餌場として集まってくることがあります。

(2)水分

シロアリは乾燥に弱く、生存には液状の水が必要不可欠で、常に高い湿度に保たれている場所を好みます。
家屋の中で、例えば風呂場や台所、洗面所、トイレなどの水周りや、乾燥しづらい家屋の北側、床下の湿っている部分(土台や束柱、大引きなどの建築材)を好みます。

(3)適度な温度

ヤマトシロアリは1230°C、イエシロアリは1732°Cが最適温度と言われています。
好む温度域より高くなった場合は、地面に潜るなど、適度な場所に移動していきます。

(4)酸素

シロアリも私たちと同じように生存するには酸素が必要です。

 

6)シロアリ対策はどうすれば?

前項ような4つの条件を聞くと、どこかで聞いた条件と同じように感じませんか?
そうです、カビです。
栄養分、水分、温度、酸素の管理が出来ていれば、リスク軽減が出来るということです。
シロアリは木材をエサにし、湿気の多いところが好きです。
そのため、対策としては、下記をまずはやってみてください。
 (1)屋外に木材やダンボールを放置しない
 (2)風通しを良くする
 (3)水漏れや雨漏りがないか定期的にチェックする
 (4)ホームセンターなどで手に入る防除剤を散布する
など、自身で対処できることは対処しましょう。

 

7)新たな敵「アメリカカンザイシロアリ」

いままで、地下にいたシロアリでしたが、地球温暖化と外国からの輸入の活発化により、新たなシロアリの新種が見つかっています。
それは、「アメリカカンザイシロアリ」という新種です。

[参考サイト] 一般社団法人日本アメリカカンザイシロアリ対策協会
https://www.the-japan-incisitermes-minor-control-association.com/incisitermes-minor

 

このシロアリは、通常の地下にいるシロアリと異なり、暖かい地域に生息し外を飛び回ります。
現在の日本の建築基準法では、シロアリの被害を防ぐ防蟻の対応が定められています。
それは、「木造建築の地面から1メートル以内の部分(柱、筋交い・土台など)には必要に応じて防蟻処理を行うこと」と明記されており、新築を建てる際にはこの基準を満たさなければなりません。
ですが、外を飛び回ってるので、地面から1メートルまでの防蟻処理を行ったとしても、その上部は何も対策を施していないため、このシロアリからしたら食べ放題の餌にありつけるのです。
水分は必要とせず乾いた木材を好むため、ほとんどの家が対象なのです。
しかも羽を持っており、約200メートルも飛ぶんです。
200メートルというと、一般の住宅地では隣地との距離がそれ以内のところが大半となるので、大概が餌場になるということです。
上記のように、今までの日本の住宅を守る概念や基準が変わってしまいました。
今現在は、国や自治体のシロアリ対策への仕組が追い付いていないため、家主様ご自身で家を安全な環境にしていくしかありません。
これを知っているか否かで被害状況が変わる為、まずはこの新種について理解を深めましょう。

 

8)シロアリ対策について

1950年くらいの日本では、有機塩素系薬剤である「クロルデン」の効果が絶大であったため、非常に多く使われてきました。
ですが、蓄積性が高く、分解されづらい特徴が土壌汚染を引き起こしてしまったため使用禁止となりました。
その代替物として台頭したのが、有機リン系薬剤です。
「ホキシム」「クロルピリホス」が代表とされ、殺虫力が高く分解しやすく低リスクであるため、農薬としても非常によく使われました。
しかし、この有機リン系薬剤は室温では揮発性がなく、換気等による技術的な対策が困難なことから、居室を有する建築物には2003年の建築基準法改正により使用禁止となっています。

[参考サイト] https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000323v0-att/2r98520000032409.pdf

[参考サイト] https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200309-00166762

 

今現在は、ネオニコチノイド系薬剤が一般的には普及しています。
臭いがほとんどなく少量で効果が長いことが特徴です。
この「ネオニコチノイド」系の防蟻剤は、日本ミツバチが絶滅の危機で話題になりました。
簡単に云うと、昆虫や植物などが死滅したり枯れたりするという事は、人体への影響も・・・。

[参考サイト] https://www.actbeyondtrust.org/neonico_reference/whats/whats3/

[参考サイト] http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2011/03/Neonicotinoid2012-11.pdf

 

 

9)結局、シロアリ対策はどうすればいいの?

あくまで、当社の見解ですが、化学物質を使用した薬剤は、シロアリの駆除には絶大な効果がありますが、人体への影響も少なからずあるでしょう。
事実、2003年の建築基準法の改正でクロルピリホスの住宅での使用は禁止になりましたし。
それに取って代わるネオニコチノイド系の薬剤も日本ミツバチの絶滅問題にも繋がっていますので、人体に影響の少ない鉱物を使用することを強くお勧めします。
それが「ホウ酸」です。ホームセンターやドラッグストアでも販売されています。

こちらの危険性ですが、塩と同じくらいの安全性で目薬などにも入っています。
塩も大量に摂取すれば高血圧で良くないことは分かりますが、節度ある摂取であれば問題ありませんよね。
その効果は半永久的で、水で流れなければ効果が持続するのです。ホウ酸団子もその類です。

ホウ酸は虫が食べると肝臓が無い為死滅します。
しかも体内で分解できないため、その栄養分である糞を食べた仲間も死んでしまいます。

ですが、人間は肝臓という臓器が毒を分解する機能を持っているので通常の方であれば問題はほとんどありません。

当社はこの「ホウ酸」をお勧めします。
最近では、このホウ酸処理を施工するシロアリ業者も増えてきてますね。
保証期間も今までのシロアリ業者の5年の2倍である10年ですから安心度合いも2倍です。
8章で記載したアメリカカンザイシロアリの影響を考えると家全体へのホウ酸処理を施工しておけばシロアリへの心配は不要という事になりますね。

[参考サイト]無添加住宅 シロアリ対策
https://www.mutenkahouse.co.jp/faq/other

 

10)まとめ

シロアリは、日本の暖かい地域に生息し、基本土の中で生活している。
しかしながら、地球温暖化や輸入製品などの影響で、水分を必要としない外来種の「アメリカカンザイシロアリ」が空中を飛び回り、家の屋根部から侵入するケースも増えてきている。
つまり今までの概念ではシロアリを防ぐことは出来ないため、家全体へのシロアリ処理が理想である。
シロアリの薬剤処理は人体への影響もあるため、危険性の少なく、半永久的に効果のあるホウ酸を使用することをお勧めしたい。

【シロアリ対策のご依頼はこちら】
https://natural-house.co.jp/inquiry/

 

この記事を書いた人

自然素材ハウス