しっくいの補修方法2023年11月30日(木)
スタッフブログ
みなさん、12月になりました。
年末は忙しい時期ですが、生活環境もしっかり清算して、新年に臨みたいですよね。
そのための家の中の大掃除も、特に日ごろ忙しい方はやることがたくさんあって大変だと思います。
きょうは、その中でも天然素材である壁・天井に塗ってある「漆喰(しっくい)」のメンテナンス方法をお伝えいたします。
自分でメンテナンスって出来るの?
それはどうやってやればいいの?
難しくて面倒なのでは?
と思われている方も多いのでは?と思います。
実は、そんなに難しいものではありません。ほとんどご自身で対応することができるんです。
性質と特徴を理解しつつ、身近にあるものでメンテナンスが出来ますので、一緒にやっていきましょう。
なおせてしまう1
【目次】
1)しっくいとは
2)しっくいを汚してしまった
3)しっくいにモノをぶつけて、剥がれてしまった
4)しっくいが浮いてきた
5)だれか助けて!
6)まとめ
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1)しっくいとは
漆喰とは、石灰石(炭酸カルシウム)という鉱物を焼成(生石灰)・消化してできる消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とし、建築材料としてスサや骨材や糊成分を加えたものです。世界各地で使用されており、住宅様式や気候風土などに合わせて世界各地で組成が異なっており、主に建築物の内壁、外壁の仕上げや屋根瓦の目地充填などに使用されることが多いです。
左官職人による鏝(コテ)塗り作業他、手・刷毛・ローラーなど様々な道具により施工される機能性を持った左官材料です。
元々は、「石灰」と表記されていたもので、漆喰の字は当て字が定着したものです。(sekkai ⇒shikkui)
原料となる石灰石の元は海に生きる珊瑚礁で、数億年の時を経て地殻変動をくり返しそれが地盤となり、世界各地の鉱山で採掘されています。
その結果、世界各地で漆喰が使われた理由なのです。
[参考サイト]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%86%E5%96%B0
2)しっくいを汚してしまった
漆喰は壁や天井に塗っていることが多いため、日常生活をしていると飲み物をこぼしたり、調味料をかけてしまうなんてことも。
でも、大丈夫!
汚れには、下記の手順でやってみて。
①水を濡らした雑巾で拭いてみる。
②それでも落ちない場合は、クエン酸水溶液を雑巾に浸して拭いてみて。
漆喰自体が、PH(ペーハー)値が12以上の強アルカリ性のため、対局である酸を使って落ちるんです。
汚れが落ちた後は、出来れば中性の水を浸した雑巾等で酸を落としておいてね。
③それでも汚れが落ちない場合は。紙ヤスリで削ってみて。
削りすぎてしまった場合は、粉状の補修用の漆喰をちょっと水で溶いてみて、それを刷毛や歯ブラシで塗ってみよう。
3)しっくいにモノをぶつけて、剥がれてしまった
漆喰は変化した石灰石が二酸化炭素(CO2)と化学反応を起こして固まったものであり、ぶつけたり強く擦ったりすると欠けたり、剥がれたりします。
でも、大丈夫!
そんな時は、下記のようにやってみて!
①平面の補修
上記同様、粉状の補修用漆喰を水でスムージーくらいの粘度にし、へら等で凹んでいる部分や欠けている部分に塗りたくります。
【へら】
②角の補修
特に角が欠けてしまった場合は、少し多めに角用のコテを使って漆喰を塗り付けます。
1日くらいで乾きますので、乾いたらカッター等で成形すればきれいになります。
【角用こて】
4)しっくいが浮いてきた
漆喰はボロボロに砕いた石灰岩を焼いてから水を加えたものに、スサやふのり、骨材等を混ぜたものです。
それを水で溶いたものが、粘土状になり壁面や天井に左官職人が塗布していきます。
昔ながらの漆喰は、現代の石油由来の接着剤等を一切含まないため、稀に建物の振動や木材のねじれ等の影響をうけ、
剥離を起こす場合があります。
でも、大丈夫!
そんな時は、下記のようにやってみて。
【漆喰補修キット】
まず、浮いた漆喰にカッター等で切り込みを入れ、その切り込みにでんぷん糊を洗浄ビンまたはスポイドで注入します。
注入したでんぷん糊をローラーで均等に伸ばし、下地と漆喰をくっつけます。
カッターの傷口に補修用漆喰をへらで埋め、最後に水を付けた刷毛で伸ばし終了です。
5)だれか助けて!
上記のようにやろうと思ってもなかなか自分では出来ない場合もあると思います。
そんな時は、お気兼ねなく当社にご連絡ください。問合せはこちらから。
全て直すことも可能ですが、一緒に漆喰補修をしながら直し方を伝授いたします。
一回やってしまえば、とっても簡単なことがわかりますよ。
6)まとめ
漆喰は、主成分が石灰岩であり自分自身の力で固まります。
消臭効果や調質効果を初め、機能的な側面も持ち合わせますが、日常生活をしていると汚したり、欠けたりすることがあります。
そんな時でも、みなさんご自身で簡単に直すことが出来るのも大きな特徴です。
ちょっとした道具や補修用の漆喰が必要となりますが、1か所あたり数分あれば簡単に直せてしまいます。
万が一、ご自身で直せない場合には当社までご連絡ください。
この記事の内容への質問やご意見のある方はこちら
https://natural-house.co.jp/inquiry/
この記事を書いた人
株式会社トミス建設(屋号:自然素材ハウス)