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漆喰外壁汚れの落とし方2023年12月16日(土)

スタッフブログ

12月も半ばを過ぎ、年末の大イベントのクリスマスも控え、忙しい毎日を過ごしていることと思います。
今年の汚れは、今年のうちに。
と、大掃除もやらないと、と既に大掃除を始めている方も多いのでは?
今回は、外壁を湿式で施工している方々に向けて、ついてしまったカビ汚れや、今後のカビ汚れが付かないような予防対策についてお話いたします

【目次】

1.湿式の外壁の種類
2.汚れが付着しやすい環境
3.汚れ落としの方法
4.汚れがつかないようにする方法
5.汚れ落としを行うタイミング
6.まとめ
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1.湿式の外壁の種類

湿式壁とは、

水を使用して施工した建物の壁を指し、コンクリート、モルタル、漆喰、珪藻土、土壁など、昔ながらの伝統的な建築材料によって施工された壁です。
特徴としては、長寿命であり、堅牢性、遮音性等に優れています。
しかしながら、建物の歪みや振動等でクラックといわれるひびや割れが生じるケースもあります。
[参考サイト]
種類は、

(1)コンクリート壁
(2)モルタル壁
(3)漆喰壁
(4)珪藻土壁
(5)土壁

など、他にもありますが、概ねこのようなものに分類されます。

 
昔は、壁も工業製品がなかった関係もあり、施工する前に水を加えた壁材を練ってから、左官職人が、鏝を使って手で塗っていました。
そのため、同じ建材を使っても、同じ模様を出すことは出来ず、その技術は相当なものでした。
加えて、塗り手間も複数回施工する必要があります。
それは、建材の特性上厚く塗ることが出来ず、厚みを持たせるにはどうしても塗ってから乾かし、その上からまた塗って乾かし、という工程を経て仕上げるのです。
 
加えて、複数回に分けるもう一つの理由として、壁材を乾かしながら、あえて割れを出してからその上に重ね塗りを行うことで割れづらい壁にしています。
 
漆喰壁は、昔から三度塗りが標準で、下塗り、中塗り、上塗りといっていたのもこのためです。

その分、時間と労力と費用がかかっていたんですね。

2.汚れが付着しやすい環境

外壁は外気に晒されるため、多かれ少なかれ汚れは付きます。しかしながら、汚れが付きやすい環境と付きづらい環境があります。

(1)交通量の多い道路沿い
(2)森林がある
(3)田畑がある
(4)学校の校庭がある
(5)日陰の時間が多い
(6)植栽が壁沿いにある
など、壁に埃が付きやすい場所や、水分が抜けづらい場所はカビが育ちやすいため注意が必要です。
カビは、壁面に付着すると水分を元に壁面内部に根を這わせます。
太陽光が当たれば水分が抜けるのでカビが生えづらいのですが、日陰や庇の無い壁面では水分を蓄えやすくなります。
また、埃やPM2.5などは栄養分となり、カビの増殖に繋がります。

3.汚れ落としの方法

数年に一度は高圧洗浄機やブラシのようなもので擦り洗いを行うことをお勧め致します。
ですが、地面から近いところであればまだ良いのですが、2階やハシゴでも届かないところはなかなか1人では難しいのが実情です。
一人で出来る方は下記のやり方をお勧めします。
(1)まずは壁面の埃や汚れを洗い流します。
(2)漂白剤や次亜塩素酸ナトリウムを塗布する
(3)少し時間を置く
(4)ブラシなどでカビを擦る
(5)水で洗い流す

概ねこれで大半のカビは落ちてるはずです。

漂白剤や次亜塩素酸ナトリウムを塗布すると黒カビは化学反応を起こして茶色になるはず。
これが死滅した証なのですが、カビの根が深い場合は擦らないとなかなか落ちないので根気が必要です。
[参考サイト]

漆喰壁の場合で、完全に元の状態にしたいという方は、上記工程まで対応したのちに、スサの入っていない漆喰を水をたくさん含んだ状態にし、ローラーや刷毛でその漆喰を壁面に塗布します。
当たり前ですが、これで完全に真っ白な壁面になります。

4.汚れがつかないようにする方法

本来であれば、新築時に汚れが付着しづらい環境にしておくことがベストですが、既にカビが付着してしまっている場合でも、『そとかべバリア』という「ケイ酸ケイ酸アルカリ金属化合物」を漆喰を塗ってから乾いている状態でローラーで塗布します。
そうすると表面がガラス結晶化し、疎水性が働くようになります。
万が一カビが付着してもガラス結晶化してる為、カビは根を這わす事が出来ません。
加えて、雨が降ることにより汚れやカビを洗い流してくれるようになります。
効果は約10〜15年くらいです。漆喰の中に染み込む量や環境により効果期間は異なります。
こちらは、無添加住宅代理店でないと商品を得ることが出来ないので当社にお問合せださい。

5.汚れ落としを行うタイミング

これは、汚れが付着し、気になるのであればやれば良いという感じです。
なぜならば、汚れは劣化ではなく、見た目の問題だけだからです。
汚れが気になるのであれば、予めそとかべバリアの施工を行うとよいですね。
前項でもお伝えしてますが、ガラス結晶化するとにより汚れがつきづらくなるためです。
車で言うならば、ワックスを塗った状態と近いですね。
汚れがついても水洗いですぐ落ちますよね。
それと同じ状態ということです。
[そとかべバリア]無添加住宅商品
https://www.mutenkahouse.co.jp/sotokabe-barrier/

6.まとめ

外気に触れる壁面では、我々が思う環境よりも汚れは付きやすく、その壁面に置かれている状況にも大きく左右されます。
理想は埃が少ない環境で、且つ日当たりが良くて風通しの良い場所が理想です。
これは、水分を除くことでカビ発生を防ぐ事ができるからです。
汚れが付いたら、水洗いで汚れを洗い流し、その後漂白剤や次亜塩素酸ナトリウムを壁面に塗布します。
完全に元に戻したいなら、元々の材料を使いローラーや刷毛で塗ると良いでしょう。
最後に汚れ防止を為に、表面をガラス結晶化します。そとかべバリアという「ケイ酸アルカリ金属化合物」を主体とした液体を塗布すれば数十年は汚れが付着しにくい状態になるのでお問合せください。

汚れ落としについてご質問がある際には、下記よりお問合せください。
https://natural-house.co.jp/contact/

この記事を書いた人
自然素材ハウス(株式会社トミス建設)