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自然素材ハウスの「自然素材」の魅力~その3~(炭化コルク)2024年6月10日(月)

スタッフブログ

ワインの栓でおなじみのコルクは優れた断熱材

コルクはエコロジーな天然素材

炭化コルクの原料となるコルク樫は、ポルトガル、スペィン、南フランス、北アフリカの地中海沿岸地域に群生しています。木の寿命自体は約200年もありますので、コルクを採取するときには、木を伐採せず、羊の毛を刈るように丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く、約9年のサイクルで再生し、木の寿命を迎えるまで約20回コルクの樹皮を採取することができるエコロジーな素材です。
また自然素材ハウスが断熱材として使う炭化コルクは、伐採したコルクの中でも廃棄されるバージンコルクや、ワイン栓に使うコルクの残りなどを利用し、資源を有効的に活用しています。

「炭化コルク」とは?

コルク樫の表皮から取れるコルクの中から、商品にならないバージンコルクや、ワイン栓に使うコルクの残りなどを廃棄利用し、800度もの高温で加熱処理し炭化させたものを「炭化コルク」と呼んでいます。
無添加住宅では廃棄となるコルクの粒を型にはめ込み、高温の蒸気加熱と圧力を加えて炭化コルクを生産します。その時にコルク自身のヤニで固形化し、接着剤を使用する必要がないため、化学物質を使わない、まさに天然コルク100%の優れた建築素材です。

外断熱工法に最適な炭化コルク

炭化コルクと漆喰を組み合わせてみると、優れた性能を発揮します。炭化コルクを下地にし、その上から不燃材の漆喰を組み合わせることによって、相乗効果が得られることがわかりました。自然素材ハウスが手がける無添加住宅では、2つの素材の融合で耐火性が上がり、国土交通省の厳しい試験をクリアし、「30分防火構造」の認定を取得しています。また、万が一燃えた場合でも、化学接着剤を使用している化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもありません。

エコロジー素材「炭化コルク」の特長

断熱性能

炭化コルクは1立方センチメートルあたり4,000万個の空気を内包した微細な細胞で構成されています。この微細な細胞が優れた断熱性能(0.038W/m・k)を生み出します。意外なところでは、炭化させる前のコルクは、スペースシャトルのエンジンノズルの断熱材としても使用されていました。

防音性能

炭化コルクには優れた防音性と吸音性があります(1,000~2,000ヘルツの音を吸音)。また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の「音が響く」という弱点を解消します。

調湿性能

炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気をコントロールします。

防虫性能

コルク樫の木は、虫から身を守るために忌避成分のあるスベリンという物質があり、虫やダニを寄せつけない住環境を作ります。

耐腐食性能

炭化したコルクは、通気性、防虫性があり栄養分も無いので長く腐らず、その形状と弾力性を保ち、断熱性能を長期に渡り維持します。

無添加住宅博物館

断熱・防音・調湿・耐腐食性など優れた性能を持つ炭化コルク。樹脂成分だけで固まるため天然素材100%です。接着剤を使用しない、天然コルク100%の身体にやさしい断熱材です。
自然素材ハウスのモデルハウス「横濱無添加住宅博物館」では、炭化コルクの上に漆喰を塗った壁と天井をご覧いただけます。モデルハウス内の仕様は全て無添加住宅仕様。新築時から8年の時を経てますます魅力的に経年美化した無添加住宅を是非ご体感ください。

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この記事を書いた人:株式会社トミス建設(屋号:自然素材ハウス)

自然素材ハウスの「自然素材」の魅力

その1「無垢材」
その2「漆喰」
その3「炭化コルク」
その4「米のり」
その5「柿渋」
その6「天然石の屋根」
その7「伝統を受け継ぐ無機顔料」