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自然素材ハウスの「自然素材」の魅力~その5~(柿渋)2024年7月1日(月)

スタッフブログ

果物なのに塗料(柿渋の不思議)

自然素材ハウスが手がける無添加住宅では、化学物質は一切使用いたしません。フローリングも建具も天然の無垢材を使っており、無垢材の特徴である素材の持つ柔らかい雰囲気や温かさが魅力です。
現代の住宅では、ビニールクロスをはじめ、外壁や屋根材、ドアなど、どんな部分でもさまざまな色に塗ることができます。化学塗料を使用することで、自然界には存在しない色を作り出すことも可能です。しかし、化学物質による室内空気の汚染が、アレルギーやシックハウス症候群の原因になることもあります。
今日は、天然素材の塗料「柿渋」が持つ優れた効能についてご説明いたします。

深い味わいの伝統的な塗料、柿渋

柿渋(かきしぶ)とは、青い未熟な渋柿(しぶがき)をつぶし、圧搾してできた汁を発酵させたものです。柿夕ンニンが主成分の柿渋は、防水・防腐剤として古くは平安時代から塗料として使用されていたと言われています。

柿渋の歴史

柿は弥生時代の遺跡から種子や材木が出土していますが、文献における最古の記録は奈良時代の正倉院文書にあります。柿は北海道と沖縄県を除く全国各地で栽培されており、それぞれ地域独特の性質を持ち、約1000品種にものぼります。柿渋は古くは平安時代末期から使用されており、一般庶民の間ではうちわ家の柱などを長持ちさせるための塗料として使われていました。
産業用途としては、酒作りの用具、漁網、金箔の打紙、番傘などの強度を増すためにも利用されてきました。
また、民間薬としても二日酔い防止、血圧を下げる、やけどに効くといった効能が言い伝えられています。

化学物質を含まず天然素材のみでできた柿渋は、人体に無害な塗料です。
安心安全な柿渋は、その他にも素材ならではの特長があります。

柿渋が持つ抗ウイルス効果

液体の柿渋にヒト・コロナウイルスを付着させる試験[※]を行ったところ、バイオメディカルサイエンス研究会の試験結果では「ウイルスが5分間で99.9%以上不活化(死滅)する」ことが明らかになりました。柿渋に含まれる「カキタンニン(柿渋の渋み成分でありポリフェノールの一種)」がウイルスの表面のタンパク質に付着し、感染力をなくして不活化させます。さらに、柿渋を無垢の床材に塗った場合でも、8時間後には約99.4%のウイルスが不活化することが確認されました。この実験により、柿渋の抗ウイルス効果が実証されました。
※ヒト・コロナウイルス(HCoV-229E)は、新型コロナウイルス(COVID-19) とは異なるウイルスです。
※試験方法:TCiDSO法。本試験は1S018184に準拠したものです。

優れた消臭効果

柿渋には優れた消臭効果があります。柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基という物質が、ニオイ成分と化学的に反応し、ニオイのない物質に変えることができるのです。加齢臭の元となる「ノネナール」汗臭の「アンモニア」足臭の「イソ吉草酸」など、さまざまな悪臭に対して消臭作用を発揮することが明らかになっています。

自然塗料ならではの風合い

柿渋は、長く変わらぬ美しさを後世に残すことができる自然素材の塗料です。その風合いはペンキでは決して表せません。時が経つほど、その価値を感じていただけます。

抗菌作用

柿渋には、細菌の繁殖を抑える優れた抗菌作用もあります。これは、柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基が菌の増殖を抑える効果を持っているためです。さらに、柿渋には菌を寄せ付けない特性があり、柿の葉寿司にもその効果が利用されています。このように、柿渋はさまざまな菌に対して強い効力を発揮します。

いかがでしたか?私たちにとって身近な果物である「柿」の持つ優れた効能をご理解いただけたかと思います。 自然素材ハウスのモデルハウス「横濱無添加住宅博物館」も、もちろん柿渋を使って着色したり防水・防腐剤として使用しています。モデルハウス内の仕様は全て無添加住宅仕様。新築時から8年の時を経てますます魅力的に経年美化した無添加住宅を是非ご体感ください。

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