金利が上がると返済額はどう変わる?具体的な金額をお知らせします。2024年9月17日(火)
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2024年3月の金融政策決定会合で決定された日銀のゼロ金利解除。これにともない、金利上昇に対する不安が高まっていることから、「短期プライムレート引き上げ」「住宅ローン金利上昇」といった内容のニュースをよく見かけるようになりました。
以前にも書いたように住宅ローンの金利には固定金利と変動金利があります。金利変動が直接返済額にあらわれる変動金利にも急激な変動を防ぐためのルールがあり、すぐに家計が破綻するようなことないように考えられています。
本日は、金利の変動によって返済金額がどれくらい変わるのかをシミュレーションしてみましょう。
2024年9月の住宅ローン金利は?
一般社団法人住宅金融普及協会が公表する「住宅ローン金利の動向」によると、令和6年(2024年)9月時点での住宅ローン金利は以下のとおりです。
・変動金利:0.179%~5.243%
・10年固定金利:0.70%~5.00%
・35年固定金利:1.20%~6.19%
現在の金利での返済額は?
注文住宅における住宅ローン利用者のおよそ7割が変動金利を選択しているため、2024年9月の変動金利の中央値である0.398%で35年間、5,200万円(神奈川県の土地付注文住宅購入者の平均借入額)を借り入れた場合の総返済額を算出しました。
5,200万円を0.398%で借り入れた場合、毎月の返済額は132,653円となります。
(ボーナス返済なしの場合)
住宅ローンの金利が上がったら返済額はどうなる?
では、同じ条件で借り入れしたときに住宅ローン金利の違いでどれくらいの差が生まれるのかを比較します。
①現在よりも金利が0.5%上がると、返済額は144,329円となり11,676円上がります。
②現在よりも金利が1.0%上がると、返済額は156,630円となり23,977円上がります。
このように借入金の大きい住宅ローンでは、金利が上昇幅が大きいほど返済額が増え、生活を圧迫することが予想されます。
これから住宅を購入する予定の方は、今後の金利の動きを注意してウォッチすることをおすすめします。
もう少し頭金を貯めてから・・・という方も、上のシミュレーションの通り、頭金を準備する一年の間に金利が1%上昇すると約1,000万円も総返済額が上がってしまいます。要するに一年で用意できる頭金の増額を上回ってしまうのです。
住宅購入のタイミングは人それぞれですが、場合によっては金利で損をする可能性についても十分に考慮する必要があるでしょう。
住宅ローンの増額が家計への負担が増やし、子どもの教育費や将来のライフプランが変更となるかもしれません。
直近の金利の動向やそれに伴う自分のライフプランへの影響について知りたい方は、「住宅のプロ」に相談してみませんか?
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この記事を書いた人:株式会社トミス建設(屋号:自然素材ハウス)